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Sumireno diary


菫埜Sumirenoから愛すべき宝物をご紹介します
by sumireno-hiromi
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8.16 sat 車椅子と花火と夏祭り

お盆休み中は岡部で過ごしていましたが、昨日はダンナが1日出かけるというので、
私と景都はいつもより早く菫埜に戻ってきました。

夕方、大きな花火の音が聞こえると、ばあばに(mitsuko)
「景都、今日はすぐそこの神社でお祭りだから、ママと行ってくれば?」
と言われ、景都も「行く!行く!」とすっかりその気に。

夏の花火&屋台のお祭りにほとんど行ったことがない景都なので
私も連れて行ってあげたいなと思い、景都を車椅子に乗せて
後ろに杖もつけて行ってみることにしました。

近くの神社に向かって、曲がり角を曲がると、暗くてシーンとしていて
本当にこの近くの神社でお祭りをやっているんだろうか・・と不安になりながらも
歩いて神社に着くと、やっぱり思っていた神社は真っ暗で屋台も何も
でていませんでした。

それでも立ち止まったところから、花火がきれいに見えたので
「景都、お祭りはもっと遠いところでやっているみたいだから
今日はここから花火を見ていいにしようか。」
と言っても納得しない様子。

そのうち、真っ暗な道の向こうから「あっ、けいとちゃんだ」という声が
だんだん近づいてくると、近所のお姉ちゃんたちだったので
「お祭りは遠い?」と聞くと「うん。ここからすごい遠いところだよ。」
というので、あきらめようかと思っていたところ

ちょどキョーコさんファミリーがこれからお祭りに向かおうと通りかかったので
お祭りはどこでやっているのかとたずねると、「うーん、ここからだと遠いよね。
大日山でやっているんだよ。」と教えてくれました。

歩いていけない距離ではないんだなということがわかり、
それでもやっぱり遠いので
「景都、遠いから大変だけど、どうする?」と聞くと
「行く!絶対行く!!」と言うので、

また、キョーコさん達も「ここをまっすぐ行けば、ちょうちんがいっぱい
見えてくるからすぐわかると思うよ。」と言ってくれたので

自分で車椅子をこぐという約束でがんばって行ってみることにしました。

私は歩きながら、景都は車椅子をこぎながら
道の途中、花火がどんどん大きくなって見えて
「うわぁ、ほんとにきれいだね!」と景都もとても嬉しそう!

でも、景都はいつも車椅子に乗っているわけではないので慣れていないので
平らでない道だと、川のほうに落ちていきそうになるので、私が後ろから
そっちにいかないように車椅子を押しながら向きをかえるのですが

今度の新しい車椅子は自分でこぐのが主体なので、後ろから押すための
持ち手は小さくて持ちにくく、腰を曲げないとならない下のほうについているので
押しにくく、けっこう手が痛くなったりしてきました。

もう、何分くらい歩いたでしょうか。

やっとキョーコさん達が教えてくれたように、おちょうちんがたくさんぶらさがっている
光景が目に入ってきて、山の上まで続くちょうちんの灯りが幻想的でとてもきれいでした。

「景都、やっとここまで来れたね!」
「やったーー!!」
小学校で一緒の知っているお友達にも何人にもすれ違い
景都の気分はさらに盛り上がり、やっと屋台のあるところに着くと、
先に着いていたキョーコさんファミリーが
「がんばったねー!」と声をかけてくれました。


「先にお参りに行くんだよ」とキョーコさんのご主人が言っていたので
景都も「お参りに行く!」と言い、神社の方まで進もうとしたら
すごい人ごみで景都がこぐのでは先に進めず、
「すみません」と人をかきわけながら私が車椅子を押していくという
前進で、しかも車椅子に乗っている人って立っている人の視野に
入っていないため、景都にぶつかって人が倒れてきそうになったり
するので、とても怖くて、私達は初めての車椅子での人混みだったので
以前hirobearさんから聞いていたことが、このことだったんだ・・
と思いました。

気づけばここは、景都が1年生の時に遠足で来たところで
しかも、ものすごく急な坂なので、その時は先生に言われて
景都だけ車で坂の上まで連れて行って現地集合だったところ。

その急な坂を今日は車椅子で登るのだ!

ちょうどアロマ教室で一緒だったスベさんに会い、
「がんばって行ってらっしゃい!」と励ましてもらったので
がんばることにしました。

全身を使っておしりを突き出して押さなかったら前へ進まないほどの坂。
こんな時、いつもだったらダンナに頼るのに今日は私1人。。
がんばらねば・・!
でも、このキツい坂を登ればきっとご利益がありそう!?
なんて思いながら必死で車椅子を押し、やっと神社のあるとこまで登ることができ、
私的には、富士山にのぼったような気分!(←かなり大げさ^^;)

私以外、こんなに汗をかいている人はいないんじゃないか
っていうくらい、ほんとに汗びっしょりの私でした。

お参りをするところまでは階段なので、自転車などがとめてある横に
車椅子を置き、景都は杖で歩いていきました。

人混みで並ぶということもめったになく、そういう時は大抵ダンナがいてくれるのですが
今日は私が景都を人がぶつかってきて倒れないよう守らなければ・・という思いでした。

やっと、順番が来てお賽銭をしてお参り。

さっきは「こんな大変な思いをしてここまで来たのだから、ご利益が・・」
なんて思っていたのに、いざてっぺんまで来て、手を合わせながら
私の頭の中は「さぁ、こんな高いところから景都を抱き上げて降りなければ・・」
ということでいっぱい。。

急な段差で杖では危険なので、体重27kg(!)の景都を抱き上げて
足元に注意しながら慎重に段差を下り、無事、砂利のところまでおりて
一安心。

車椅子の置いてあるところまで歩いていき、さぁ、これから屋台だ!
と思うと景都もすごく嬉しそう!

あの急な坂を車椅子で下りるなんて超危険なので
景都は杖で歩いて坂を下りました。

やっと、念願の屋台です!

暑くて汗びっしょりの私達は、一番混んでいるかき氷の列について並びました。
さすがに景都も疲れたようで、車椅子に座って並び、私はまた
景都が歩いている人の視界に入っていないので、人がぶつかってきて
怖いな~と思っていると、「ひろみさん、、ひろみさん!」と声がして
後ろを振り向くと、私がいつもお世話になっている美容室のファンビリーさんの
サヤさんファミリーでした。

こんな汗びっしょりで髪をふり乱してマスカラも落ちているような状態の私で、
しかも屋台の明かりで煌々と照らされて恥ずかしいなと思いながらも
「初めてここまで景都と歩いてきたら、遠かったよう~」と言ったら
「えー!歩いてきたの!?」と団扇で顔を仰いでくれて、
それがほんとに気持ちよかったデス。

サヤさんのお母さんが「今日は翔もお嫁さんと来ているんですよ。」
と嬉しそうに教えてくれてサヤさんの弟さんのJリーガーのジュビロ磐田の
成岡翔選手もきれいな奥さんと浴衣姿で着ていて、
「景都、ジュビロ磐田の翔くんだよ!」というと
「きゃー!がんばってください!応援しています!!」と興奮していました。(*^-^*)
私もこんな姿で恥ずかしいけど、思いがけず有名人にも会えて
今日は来てよかった~!と思いました。^^

景都は念願だった、首にぶら下げてきたお財布の中からお小遣いを出して
イチゴ味のかき氷を買うことができました。

持って歩いて食べることはできないので、隅っこで座って半分こして食べました。

こんなに美味しいかき氷を2人で食べたのは初めてかも!
と思うほど、火照った体にかき氷は冷たくてとても美味しいものでした。

全部食べ終わった頃には、体も少しは冷えて涼しくなり
「さぁ、がんばって帰ろう!」という気持ちに。。

ちょうちんのあるところを通り過ぎ、民家のほうまでくると
暗くて少しさみしいような気がしました。

帰り道は、車椅子でこぐ景都も疲れて途中で止まることが多く
「景都、大丈夫?」というと
「肩が痛くて、ちょっと休んでいるだけ」
と言ってまたこぎ出し、少しすると休んではの繰り返し。

それが、だんだん休んでいる時間が長くなり
なかなかこぎ出せないでいるところに、大きなきれいな花火が上がり
「ほら、花火も景都ちゃん、がんばって!って言ってるみたいだね」
と私がいうと、また景都もがんばってこぎ出すのでした。

2人とも疲れて無言になっているところに、

「疲れたよねぇ。。がんばったね。」と
キョーコさんのお姉さんの声が聞こえてきて、
とてもうれしく、心がぱぁーっと明るくなったようでした。

私達よりずっとあとから帰ってきたのだろうけど、
私たちがあまりに遅くて追いついてしまったのでしょう。

今日、こうして楽しく景都とお祭りに行ってこれたのも
キョーコさんファミリーをはじめ、途中いろんな人が声をかけてくれて
励ましてもらったからだと思います。

ただ「こんばんは!」と挨拶をかわすだけでも
それが笑顔なら、こんなに元気がでるものなんだな
ということにも改めて気づかされました。

よく見ればキョーコさんは3人目の赤ちゃんを胸のところに
抱っこして歩いていたので、こんな道のりをキョーコさんは
8kgくらい?の赤ちゃんを抱っこして歩いていたなんて・・!
すごい!とほんとに感心してしまい「母は強し!!」だと思いました。

やっと菫埜の近くまでたどり着くと、最後はじいじ(hiroshi)が迎えに来てくれて
車椅子をぐいぐい押して菫埜の坂も登ってくれてあっという間に到着。

帰りの時間を計ってみたら、なんと50分もかかっていました。

私は母を見るなり「全然近くの神社じゃなかったよ~」と言いながら
もうここまでくるとなんだか笑えてきてしまいました。

景都は「ばあば、景都、お祭りまで車椅子で行って来れたんだよー!!」
と達成感で大満足のようなとてもいい表情でばあばに報告していました。

ほんとよくがんばった!と思います。

一昨日、景都のリクエストでまかいの牧場へ行って
朝霧でブトに刺されて、パンパンに腫れた私の足は
これだけ歩いてさらに太くなって、もう自分の足じゃないみたい。。

お風呂に入ろうと、鏡に映った完全に大根足!の自分の姿を見ながら
「大根足だっていいじゃないか・・!」
と久々に景都の母ちゃんらしいことをしてやれた気がして嬉しかった私でした。。

(今年の夏休みには、合唱団の合宿にも景都の付き添いで、父兄の中では
私1人だけ2泊3日させてもらい、食事の支度のお手伝いもやらせてもらって
なんと人生初!の40合のお米を炊いたりしたのでした・・!)

景都といると、人は1人では生きられないんだな
ということをいつもつくづく痛感させられます。

夏休みに入る前くらいの頃、私は学校で景都のことで先生に
お世話にならなればならないことが多すぎて、
なんで、こんなにまで人に迷惑をかけなければ生きていけないのだろうか・・
と、すごく卑屈になってしまっていたのだけれど、
今思えばそれは、自分が何もがんばっていなくって、
人にお世話になることばかりだったからで、、

今日のことで

「人は1人では生きられない
私達もがんばりますので
どうぞ皆さん、よろしくお願いします」

そう心から思えるようになって、
本当に今日はよかったと思いました。



8.16 sat 車椅子と花火と夏祭り_f0029536_16283794.jpg



↑文章とは関係ないけど、、
まかいの牧場に行った時の
お馬さんと私たち3人の写真。

景都にやさしくしてくれた実習生のお姉さんが
撮ってくれました♪
by sumireno-hiromi | 2008-08-16 14:32

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