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Sumireno diary


菫埜Sumirenoから愛すべき宝物をご紹介します
by sumireno-hiromi
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10.28 wed mitsukoつれづれに・・「秋祭りが終わって」

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今年も天神様のお祭りがありました。

社務所になっている公民館から神殿までの東光寺谷川沿いの道を

神主さんを先頭に舞を奉納する巫女さんと、古典楽器でその伴奏をする

楽師さんが並んで歩いてきます。

川の向こうでは、壮年会の人たちが爆竹を鳴らして盛り上げ、

一行が社に着くと今度は大きな花火が鳴って祭礼の始まりです。

この阿知ヶ谷に越してきてから私たちはまた昔懐かしい

鎮守の森の村祭りを毎年とても楽しみにするようになりました。

ここに来て暫くは藤枝のすみれフローリストへ通っていたので、

暗くなって帰ってきてうちの前の東光寺谷川の川辺に赤い灯の灯された

お提灯がずっと遠くまでつながってぶらさがっているのを初めて見た時には

まるできつねにでもつままれて知らないところに迷い込んでしまったかのような

錯覚に陥りました。

氏神様のこんな近くに住んだのは初めてで、花火の音も大きく

芝居小屋から流れてくるまた旅演歌の音も賑やかで、つい

覚えのある懐かしい演歌を繰り返し口ずさんではうきうきしてしまいます。

一年に一度、親戚を呼んでご馳走を食べてからぞろぞろお天神さんへ行って

金谷の娯楽センターに来ている一座のお芝居と踊りを見て、よその花火大会では

見ることのできないまるで阿知ヶ谷スペシャルといった感じの、とってもかわいくて

きれいで珍しい花火を見るのが恒例になりました。

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今年も毎年楽しみに待っている実家の母と付き添いの弟、

景都のパパのお父さん、お母さんをお招きしました。

去年はちょうどお祭りの日に千絵美が拓真を連れてスイスから里帰りをしたので

とても賑やかでしたが、今年はちょっと寂しく感じました。

ご馳走といっても、とにかく景都のおじいちゃんが小食なので

皆もちょっと控えめにしました。

お店をやりながら、というのを口実に魚中で美味しい散らし寿司を作ってもらって

私も朝から暇をみては一品ずつ別々に煮た野菜のお煮しめを作って

漆の器に盛ってみたり、土炎手のコンポートに近所でいただいた

柿と大根のサラダをもりつけて、汁とあとはフルーツとおもたせの

酒まんじゅうくらいにしました。

本当のお酒を飲むのは、主人だけでしたが

皆にワイングラスを用意して、山の赤ぶどうジュースで乾杯。

大勢でおしゃべりしながら食べると、ささやかなご馳走でも

楽しく皆残さず食べてくれました。

今年は午後から小雨が振り出してしまったので、

雨の中、傘をさしてのお芝居見物となりました。

お芝居はお決まりのやくざものなんだけど、

笑いあり涙あり人情ありといったところで

私たちは役者の顔やスタイルの品定めをしたり

日常を忘れて笑い転げます。

「早乙女太一」とまではいかないけれど、

今年の松丸家の座長さんはちょっとかっこよくて

踊りもきれいだったので、雨の中最後まで見てしまいました。

景都のおばあちゃんも博美も文子も毎年ああだのこうだのいいながら

ミーハーになりきってしまいます。

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私の子どもの頃は、苦しくても大変でも農家がたくさんありました。

田んぼでは米や麦を作り、茶畑やみかん畑を持ち、自分たちの食べ

分の野菜はもちろん、大豆や小豆ゴマなども作っていました。

お祭りがくると神様や仏様にお供えするために、その年初めて早生みかんを

採ってくれたり、夜お宮さんへお芝居を見に行くからと母が新しいセーターを

おろしてくれたりとか生活にメリハリがありました。

今はいつでもいろんな楽しみがあるし、食べるものも自分たちが作らなくても

いつでも美味しいものが食べられるから、1年に一度のお祭りをそんなに

楽しみに待つ、とかいう人も少なくなりました。

生活が変わって、自然に対しての畏敬の念も消え、収穫の恵みに感謝する

という気持ちも薄れてしまったように思いますが、やはり日本人が持っていた

そんな心は受け継ぎたいと思います。

この阿知ヶ谷にはなんとなくそんなところが残っていて、嬉しいなあと思います。

さあ、お祭りが終わっていよいよ秋が深まり、冬に向けての準備の時が始まります。
by sumireno-hiromi | 2009-10-28 10:41

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